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第13回生産宣言者インタビュー(LaTo)

株式会社LaTo(ラト) LaToオーナー/クリエイティブディレクター 森本 真弘さん

地域に根付く農家デザイナーが手掛けるトマトの栽培と加工

森本さんの写真  菊池市泗水町で「生産」「加工」「デザイン」を融合させて展開している「株式会社LaTo(ラト)」。代表の森本真弘さんのお父さんは、トマトの栽培を主として、なるべく農薬や化学肥料を使わず、有機肥料を使った農業に乗り組んでいました。真弘さんは元々広告会社でデザイン業務をしていましたが、農家を継ぐために早くから農業を学んでおきたいと、30歳を前に帰郷。農業大学校で新規就農支援研修を受講し、親元で就農したそうです。栽培のノウハウを引き継ぎ「デザインを有効活用した新たな農業の形を作りたい」という想いで、2013年に独立。環境に配慮した農業とデザインを融合させた“新しい農業”をスタートさせ、生産者の立場に立ったモノづくりを提案しています。

広告デザイン歴10年以上の経験を生かした農産物の販売
株式会社LaTo(ラト)さんへのインタビュー動画のサムネイル

  トマトの栽培と同時に、加工にも力を入れている真弘さん。「トマトは傷が入りやすかったり、小さ過ぎたりと規格外品が出やすく、今まではそれらを全て捨てていました。もったいないので何か有効活用できないかと考え、生まれたのがドライトマトです。」規格外品のトマトをカットし、そのまま料理に使えるように乾燥加工されてできた「ラ・トマト」。他にも、トマトと同じく規格外の生姜を使った「ショウガシロップ」や、農薬や化学肥料を使わずに栽培した「らと米」も販売しています。
  また、パッケージや店頭ポップのデザインも真弘さんが手掛けています。「自分でデザインすると、どこにこだわって栽培や加工をしているかを伝えやすくなります。なるべく多くの方に手に取ってもらえるようなデザインにするよう心掛けています。」自分が栽培した農産物の美味しさや安全性を、生産者として、またデザイナーとして、両方の立場から想いを込めて伝えておられます。

商品の付加価値を高めてくれるくまもとグリーン農業との出会い

トマトの写真  真弘さんは、自分たちが栽培・加工した農産物に付加価値を付けていきたいと、くまもとグリーン農業の生産宣言をされています。「ある日、直売所でドライトマトを販売していたときに、県をあげて環境にやさしい農業であるくまもとグリーン農業に取り組んでいることを知りました。自分の栽培したトマトも、くまもとグリーン農業の表示マークがつけば認知度が広まっていくのではないかと思い、生産宣言をすることにしました。」今後は「自分が作っている売り場の店頭ポップに、くまもとグリーン農業の表示マークを入れたりしたいですね。認知度の高いくまモンが付いている表示マークなので、有効活用していきたいです。」と語ってくれました。

デザインで伝える農産物の付加価値

LaTo(ラト)の商品の写真  農業は一人や家族ですることが多く、情報収集が限られてくるそうです。真弘さんはやる気がある若手の農業団体に属し、他の人の話に刺激を受けることでモチベーションを上げているといいます。その中で、他の農家さんの加工商品のパッケージデザインを手掛けることもあるようです。「農家さんはそれぞれこだわりを持って農産物を作っています。ただ普通に売っていても紛れ込んでしまうので、どこにこだわりがあるのかを彼らに代わって自分なりに表現したいですね。デザインを手掛けることで商品に付加価値を付け、販売に貢献できればと考えています。」真弘さんのお話を聞いて、新たな農業とデザインの発展性を見出せたように思えました。

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