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第10回応援宣言者インタビュー(自然食レストラン 郷乃恵)

自然食レストラン 郷乃恵 オーナー 渡辺 やすよさん

「おかえりなさい」が似合う、自然に寄り添うレストラン

渡辺さんの写真  大津町の里山にひっそりと佇む自然派レストラン「郷乃恵」。菊池市で自然栽培の米や農産物を販売する「渡辺商店」の直営レストランで、菊池で採れた新鮮な無農薬野菜をはじめ、抗生物質やホルモン剤などを一切使用していない肉、無添加の調味料などを使うことにこだわり、優しく味わい深い田舎料理を提供しています。今回お話を伺ったのは、オーナーの渡辺やすよさん。息子さんは渡辺商店の代表を務めていて、以前から環境保全型農業を学びながら「自然派きくち村」という通販サイトを立ち上げ、自然食の販売もされています。息子さんから自然の大切さや食の安全性について話を聞いていたやすよさんは、お孫さんが生まれたことがきっかけで、「自然」や「食」をさらに意識するようになったそうです。

料理も店も人も、ありのままの自然体がいい
自然食レストラン郷乃恵さんへのインタビュー動画のサムネイル

  郷乃恵では、季節に採れる地元の食材を使っただんご汁や豚汁、煮物や酢の物など、いわゆる昔ながらの料理を提供しています。「菊池には農薬や化学肥料を使っていない安全な農産物がたくさんあるので、たくさんの方に食べてもらいたい、お母ちゃんの味でいいから、と息子に言われて始めたんですよ。」元々やすよさんの実家で何十年と誰も住んでいなかった古民家を、思い切って農家レストランとしてリフォームしました。「皆さんがこの家に里帰りするような気持ちで訪れてくれたら嬉しい」という言葉にあるように、周囲の景観と味わいのある内外装、提供される料理が程良く馴染んだ一体感のある雰囲気が話題を呼び、これまで数々のメディアにも取り上げられています。テレビ番組や新聞記事、ブログなどの口コミを見た人たちが、全国各地から訪れているそうです。

進む方向はくまもとグリーン農業と同じ

自然食レストラン郷乃恵さんの料理の写真  食のことを考えるようになってから自然を見直すようになったやすよさん。くまもとグリーン農業の考えと同じだと気付き、応援宣言をされています。「昔はアトピーなどの病気はありませんでした。普段から口に入れているものが影響しているのだと思います。子どもには体に良いものを食べさせたいので、生産者にも安全なものを作ってもらいたいですね。」
  郷乃恵では、玄米も白米もかまどを使って炊いています。「周りには自然があふれています。風が吹けば葉っぱが落ち、山に入れば歩けないほど枯れ木がたくさん落ちていて、それらを拾えばすぐに薪を焚くことができます。昔は身の周りにあるものを上手に使っていたということを、かまど一つで気付かされるんですよ。」やすよさんがおっしゃる通り、かまどで炊かれた玄米は、驚くほど美味しく、優しい味がしました。郷乃恵に訪れるお客様からも「ここに来たら元気になった」と言ってもらえるそうです。

遊び心を持ちながら安全性を全国にアピール

自然食レストラン郷乃恵さんの外観写真  やすよさんは息子さんと一緒に、食の安全に関する体験学習を行っています。ある日、マクロビオティックを出張で教えてくれる先生と出会い、「うちでも勉強していこう」と不定期でマクロビオティック料理を食べるイベントを開催するようになったそうです。
  息子さんが菊池の生産者と一緒に田植えや稲刈りなどのイベントをする時は、おにぎりや漬物を作って持たせるそうです。「私たちも高齢になり、遊び心を持っていないと長くは続けられないと思っています。これからも一緒に働く同級生たちと楽しみながら、家で食べるような気軽な料理を提供したいですね。」とおっしゃっていました。店の入り口にある「おかえりなさい」と書かれたボードに、やすよさんたちの想いがすべて詰まっているように思えました。

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