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「有機農産物 収穫体験バスツアー(宇城市・ミニトマト)」を開催しました!

お知らせ

令和6(2024)年2月24日、タレントの水上清乃さんと行く収穫体験バスツアーを開催しました。参加対象者や行き先を変えて全3回開催した今回のバスツアー。ラストとなるこの日の参加者は、一般公募で申し込みがあった県内在住の大人28名・子ども13名。行き先は、宇城市不知火町で34年にわたり有機農業に取り組む『肥後あゆみの会』代表の澤村輝彦さんのミニトマト(品種:アイコ)ハウスです。


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案内役を務めた澤村さんは、柑橘農家4軒と野菜農家2軒、さらに澤村さんが新規就農のサポートを行なった若手農家たちとともに地球と人に優しい農業を実践する、有機農業界のパイオニア的存在です。 「1回農薬を撒くだけで避けられるリスクってたくさんあります。でも、有機農業では使えない。農薬の代わりに、目を配り、汗をかき、病害虫から守った末にできたのが、うちのミニトマト。だからおいしい」
と語る言葉に、体と地球環境にいいものを真っ直ぐに追い求めてきた揺るぎない信念が垣間見えました。


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澤村さんが大切にしているのは、「人のお腹の中と、土の中は同じ」という考えです。悪いもの(肥料)を食べたら、お腹(土)が痛くなる。では、どんな肥料を与えるのがベストなのか?試行錯誤し行き着いた答えが、「野草堆肥」でした。白川や緑川の河川敷から刈ってきた野草を堆積し3年間発酵させて使用。さらに地域循環を大切にし、近くで獲れる魚やカニ、牡蠣殻などをぬかに混ぜて作る「自家製ぼかし肥料」や、裏山に生えるタケノコや山菜から抽出した「天恵緑汁」など、土地の風土に合わせた肥料を使うことで、生き生きとしたミニトマトが鈴なりになるハウスを維持しているそうです。


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お話を伺った後は、お待ちかねの収穫体験。江戸時代に塩田だった場所に建つハウスの中で、皆さんもぎたてを存分に堪能し、収穫カップいっぱいにお土産を持ち帰りました。
参加者の皆さんの声をご紹介します。


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〇熊本市東区から参加のご夫婦(30代)
ミニトマトが大好きで、ビュッフェに行くと山盛りのミニトマトから始まり、デザートのミニトマトでシメるほどです。有機農業で作られる野菜に興味があり参加しましたが、澤村さんのミニトマトは本当に甘くて、トマトらしい酸味もしっかりあって、ビックリしました。しかも、河川敷に生えている野草を使って堆肥を作っている点がSDGs! これからますます注目を集めると思いました。


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〇熊本市西区から母娘で参加の女性(70代)
澤村さんのトマトは夢のように美しくて、おいしくて、しかも安心・安全という点がすばらしいですね。買い物に行くと必ずミニトマトを購入するほど大好きですが、これまでに有機栽培されたものを見たことがありませんでしたので、農薬を使わずに育てるのは相当難しいと思います。今回、澤村さんから「作物も人間と同じで、栄養と愛情が必要」という言葉を聞いて、小さなトマトに手間ひまがギュッと詰まっていることを実感しました。この味を知ったら多少高くても納得です。


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〇熊本市中央区からの参加者(40代)
ここ数年、週に1度は有機農産品を買うようにしています。日頃食べているミニトマトがどんなふうに作られているのか知りたくて、今回のバスツアーに参加しました。ハウスに入った感想は、「農薬を使わずにここまで鈴なりに育てられるの!?」と、ただただ感動!同時に、農家さんの並々ならない苦労を感じました。食べたものが人の体を作りますし、今後も積極的に選びたいと思います。


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〇熊本市北区から参加のご家族(40代)
毎年家庭菜園でミニトマトを育てています。害虫対策でバジルを一緒に育てたりしていますが、なかなかうまく育てられず…。少しですが大変さを知っているので、ツヤツヤのミニトマトが鈴なりになっているハウスを見てビックリしました。しかも、薄皮でとっても甘くて味が濃い。澤村さんのお話を伺って有機農産物に興味が湧いたので、これからも積極的に取り入れたいです。


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〇合志市から母娘で参加の女性(30代)
「有機野菜=味も形もイマイチ」という勝手なイメージを抱いていましたが、とってもおいしかったです。ハウスの中で試しに1つ食べたら止まらなくなって(笑)。収穫しながら30個くらい食べました。「娘の食育になれば」という思いで、これまで田植えやフルーツ狩りに参加したことがあります。今回も澤村さんからお話を伺って、実際に食べて、考え方が変わりました。買い物をする時は、つい安いものに手が伸びがちですが、週1回から有機農産品にシフトしていきたいです。


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〇熊本市中央区から母子で参加の女性(30代)
イベントや体験が好きなので軽い気持ちで参加しましたが、とても勉強になりましたし、今まで食べた中で一番おいしいミニトマトでした。こんなにも「消費者のために、環境のために」と、一生懸命な農家さんがいることに驚きです。熱い想いを受け取りましたので、今後は積極的に探して食卓に載せたいと思いました。


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〇水上清乃さん
熊本は土地も水も豊かな農産県です。とても恵まれているのでつい忘れがちですが、何もせずにこの豊かさが50年後、100年後まで続くわけではありませんよね。澤村さんの「地球環境を守りたい。本当に安心して口にできるものを提供したい」という思いにふれ、考えるいい機会になりましたし、何よりびっくりするほどおいしかったです。これからはお店に並ぶ農産品を手に取るときに、生産者の顔や思いを想像しながら選びたいと思います。


熊本県では、安全・安心でおいしい農畜産物を育むために欠かせない地下水と土を、50年、100年先の 未来に引き継いでいくために、「地下水と土を育む農業」および「くまもとグリーン農業」の取り組みを行っています。 ぜひ普段の食事でも有機農産物をはじめ、「くまもとグリーン農業」の農産物を買って、食べて、応援してください。