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第9回応援宣言者インタビュー(熊本大同青果株式会社)

「熊本大同青果株式会社」営業企画部 課長 奥村 順司さん

「食べる」を考え「日本の農を守る」熊本の青果卸売市場

奥村さんの写真  熊本の地方卸売市場として、農産物の流通を行う「熊本大同青果株式会社」。4つの会社が合併し、一つの会社として誕生してから今年で52年目を迎えます。県内で一番の取扱い量を誇る熊本大同青果では、生産者や小売り業者など、それぞれのニーズに応える市場の運営と、安全・安心を追求した特別栽培農産物や加工食品のプロデュースなどを手掛けています。「大切なのは、安全な青果を安定供給することで農家を、ひいては日本の農業を守ること」という理念の元、くまもとグリーン農業の応援宣言をされています。そこで、営業企画部の奥村課長にお話を伺いました。

店頭やネットを通じて提供する「生産者の顔が見える野菜」
熊本大同青果株式会社さんへのインタビュー動画のサムネイル

  熊本大同青果では「熊本とっぺん野菜」というオリジナルブランド野菜を県内の小売店や八百屋、通信販売を通じて消費者に届けています。「熊本とっぺん野菜」は、「食と農を考える熊本の会」の生産農家75軒と契約して、有機配合肥料を使い化学合成農薬を使うことを抑えた「特別栽培農産物」を栽培してもらっています。生産農家の方たちは全員、くまもとグリーン農業の生産宣言をしています。
  「とっぺん」とは、熊本弁で「てっぺん(頂点)」のこと。「生産者だけでなく販売者も含め、日本一おいしい野菜を目指していきます。作っている野菜は主にトマトやなす、きゅうりやキャベツ、白菜などです。」と奥村課長はおっしゃいます。
  また、熊本大同青果では「熊本とっぺん野菜」を使った乾燥野菜の製造・販売を行う「野彩八巻(やさいはちまき)」という会社も立ち上げています。「年々野菜や果物の消費が減ってきている中、乾燥野菜を使うことで調理が簡単にできたり、栄養が効率的に摂れたりすれば、少しでも多くの方に食べていただけるのではないかと思っています。」現在は、通信販売で県外を中心に販路を広げているそうです。

くまもとグリーン農業の表示マークの活用

ピーマンの写真  熊本大同青果は、くまもとグリーン農業の取り組み内容に賛同し、応援宣言をされています。「熊本で一番取扱いが多い卸売業者として、何か応援ができないかという思いで応援宣言をしました。」と奥村課長。農産物にくまもとグリーン農業の表示マークを貼ることで、県内外を問わず効果的な販促になっているようです。「くまモンが付いている表示マークは、熊本県産の安全な農産物の証として確立してきていると思います。小売店の方には熊本県産コーナーを作ってもらい、くまもとグリーン農業の表示マークを貼った農産物を陳列してもらうなどして、より消費者に手に取ってもらいやすくなるように働きかけたいと思います。」 

小売店から消費者へ広げていく取り組み

熊本大同青果内の写真  卸先の小売店や量販店では、くまもとグリーン農業の取り組みはずいぶん浸透してきているそうです。奥村課長は「今後は県内をはじめ、関東地区の消費者の方にも内容をしっかり理解してもらえるよう、弊社の通信販売事業などを通じて伝えていきます。」と、おっしゃっていました。安全な農産物ということが一目で分かるように、商品にくまもとグリーン農業の表示マークを貼るだけでなく、熊本大同青果のホームページにも表示マークを載せることなどに取り組んでいくそうです。最後に「消費者の方たちに安全な農産物を手に取っていただくことはもちろん、少しでも農家さんたちの売上に繋がって欲しいです。卸売市場として、今後もしっかり取り組みたいと思います。」と、力強く締めていただきました。農産物の販売を通じてくまもとグリーン農業が全国へと発信されることを期待します。

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