第7回応援宣言者インタビュー(JA熊本市)
JA熊本市代表理事 副組合長 今井 洋介さん
地域に根ざしながら生活に豊かさと安心を届ける
恵まれた自然環境と地域の特性を十分に生かした農畜産物が生産されているJA熊本市。その管轄は広範囲に及びます。東は小山戸島、秋津、供合、南は飽田、天明、西は中島、河内、北は北部に各支店があり、それぞれ活動をしています。作られている農産物は、市内全域の米と花をはじめ、金峰山山麓のみかん、西南部のなすやトマト、北部、東部のすいかやメロン、東部地区の酪農など多種多様です。これらの安全で美味しい農畜産物を全国に出荷していく中で、より多くの方に積極的に消費していただくための取り組みとして、JA熊本市の職員全員でくまもとグリーン農業の応援宣言を行いました。そこで、JA熊本市代表理事副組合長の今井洋介さんにお話を伺いました。
農畜産物を通して生産者の顔が見える関係を作る
JA熊本市は、「夢未来くまもと」をキャッチフレーズに、熊本の農業を守り、安全・安心な食の普及をはかるため、地域ぐるみの触れ合いや消費者へのPRなど幅広く活動しています。毎年「アクアドームくまもと」で大々的に行われる「夢未来農業祭」もその一つです。今年度は11月1日と2日に開催され、JA熊本市の取り組みの紹介や、各支店による農畜産物の販売が行われ、14,000人以上の来場者で賑わいました。「このようなイベントを通して、安全・安心なJA熊本市で生産された新鮮な農畜産物を身近に感じてもらうことを目的に、消費者と生産者の顔が見える関係作りを目指して今後も日々頑張っていきたいです。」と今井副組合長は語ってくれました。
農業祭で行なわれた大規模な応援宣言書の交付式
今回の「夢未来農業祭2014」で、JA熊本市職員535名へのくまもとグリーン農業応援宣言書の交付式が行われました。県の農業技術課の園田課長による挨拶の後、JA熊本市を代表して宮本代表理事専務が宣言書を受け取りました。また、職員を代表して、中村管理部長がくまモンから宣言書を受け取りました。
今井副組合長は「JA熊本市のくまもとグリーン農業についての取り組みは、二つの柱があります。一つ目は、共同で農協に出荷される生産者にはエコファーマーの認定を受けてもらっていることです。特に、米については『特別栽培米』というさらに上の制度に取り組んでもらっています。二つ目は、一般の消費者や各企業にくまもとグリーン農業で生産された農産物や、その加工品などを積極的に消費してもらうよう推進していくことです。JA熊本市の約20の生産部会が生産する農産物は、すべて生産宣言をしています。さらに、くまもとグリーン農業で作られた野菜や果物をJA熊本市職員が積極的に消費していくという意識を全員で持つために、応援宣言をしました。」と語られました。
今後も推進する積極的な販促活動
今後のくまもとグリーン農業との関わりについて、「JA熊本市がくまもとグリーン農業へ積極的に取り組んでいることについて、消費者の方々の認知度はまだまだ低いと思います。農業に携わっているJA熊本市だからできることとして、県内はもちろんのこと、関東・関西でも販促活動を行い、くまもとグリーン農業をPRしていきたいです。」と語ってくれました。実際に、現在行っている関東・関西への出荷は、すべてエコファーマー認定を受けている農産物だそうです。活動が広範囲に及ぶJA熊本市が一丸となって取り組むことで、大きな広がりが期待できそうです。